「あなたのせい、お金返して」息子が受験に失敗し、予備校講師に返金を申し立てる親。その時言った講師の言葉が、その親をハッとさせる事に

よう 2021/04/13 告発 コメント

子供の将来を思い、幼少期から徹底的に教育環境を整える親が昨今増えており、優秀な講師を抱える予備校や実績の優れている塾は軒並み契約者数を増やしている市場の活性状況。しかしそうした環境を作ることばかりが役目と勘違いし、子供の将来を築き上げる上で最も大切な「本人の意志や感情」をないがしろにしてしまっている人もまた、決して少なくありません。私の娘が、今年大学受験を行い、第一志望ではなかったものの、娘が希望する大学に合格することができました。極力本人の意志を尊重し、意志を実現するために必要な要素を私たち親が提供してサポートしてあげればいいと、本人が予備校も選択。先日合格発表後に講師の方々に挨拶に行こうと、娘と共に予備校に足を運んだのでした。到着すると、何やら一人の講師の方が、女性の方ともめている様子。少し距離を開きながらも、女性が非常に怒りを感じているのか、大きな声で予備校の講師の方に暴言を伝えているのでした。 「高いお金払っているのに、なんでうちの子供は落ちたんだ」「子供もこの予備校に入ってから勉強のモチベーションが下がった」「あなた方の教え方に問題があって落ちたんだから、お金を返しなさい」

側から聞いていても、受験に失敗した事に失望した親が、支離滅裂なことを言っているんだなとわかる内容。しかしその態度は本気でそう思っているような態度で、なんとも恐ろしい光景だったのでした。一度引き返そうかと思った私と娘。しかしその時に講師の方が言っていた言葉がとても心に残り、最後まで話を聞いてしまったのです。

講師の方は、返金しろと文句を言い続ける親に対して、毅然とした声で対応していました。「落ち着いてください」と、何度も繰り返し、その女性が文句を言い終わるのをただただ辛抱しながら待ちます。そして一通り女性が不平を言い終わった後、すかさず、講師の方が話はじめました。 「受験を受からなかったということは、一つの結果として、受け止めなければいけません」「それは、私たちももちろん、本人も、そしてお母様も」「ただ少なくとも、本人も全力を尽くして受験に取り組んだし、私たちも全力でそれをサポートしていきました」「結果として受験に落ちてしまいましたが、それは決して本人のモチベーションが低かったわけでも、私たちがモチベーションを下げたからでもありません」

ところどころ女性は噛みつこうとするも、「少しだけ聞いてください」と制御し、話を続けます。 「ただ一つお母様に理解してほしいのは、人生には、100%以上の努力を積み重ねたとしても、結果が出ないことがあります」「受験だけではありません」「スポーツでも、100%以上の努力をしてもプロになれない人もたくさんいる」「仕事も恋愛も全部一緒です」 「そうして結果が出なかった時、本人はどう考えなきゃいけないか」「例えば大人になって、仕事で100%以上取り組んでも結果が出なかった時、どう考えなければいけないか」「もしそこで、「上司が悪い」「一緒に仕事した人が悪い」「会社が悪い」「自分は頑張ったから悪くない」と考えると、どうなってしまうか」「おそらく、そこから成長することができなくなってしまうと思うんです」話にすっかり引き込まれる、私と娘。しかしそれは、私たちだけではなく、あれだけ怒っていた女性もまた、同じように話を聞いていました。 「今、お母様は、受験に失敗したことが、全て予備校のせいだと言っています」「でも、本人が、受験に失敗したのは予備校のせいだと思っていいと感じたら、どうなってしまうと思いますか」「これから起こる人生の壁を、全て何かのせいにして、自分の責任を感じなくなってしまうとは思いませんか」「そうしてなんでもかんでも人のせい・環境のせいにしていって、自分自身が前に進むことを忘れてしまったら、仮にどれだけいい大学にいっても、決して豊かな大人にはなれないと思います」

多くの人を見てきたからこそ、その講師の方は伝えたいと思ったのかもしれません。おそらく、受験で失敗した人を、彼も何度も見てきているでしょう。その時に、どう思うか。自分がもっと頑張らなければと思って前に進もうとするのか。環境が悪かった、予備校の教え方が悪かったと思って、横に進むのか。その先で待っている結果を、いくつも知っているのかなと感じました。

女性もその話を聞いた後は、明らかに自分の発言が間違っていたと認識している様子。結局その後はトーンを落とし、一回子供と今後について話し合いますといってその場を去りました。 自責と他責、という言葉を大人の世界ではよく聞きますが、これは別に仕事の世界だけのものではありません。人生生きていれば、必ず失敗の壁にぶつかることがある。その時に、誰かのせいにするのか、自分の責任と感じ前に進むのかで、おそらくその後の人生が大きく変わってくるのだと思います。そうしたことを一生懸命伝えようとしていた講師の方の言葉に感銘を受けたのと同時に、私たち大人ももっとこうした考えを認識していかなければならないのかな、と感じました。

引用元:https://cadot.jp/topics/46361.html,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]

コメント
好きかも